教育セミナー
今日は、教育セミナーに参加してきました。講師は出口汪さんでした。
この方は、「論理エンジン」という教材を作っている方で、小学生の学習においての論理的思考の重要性について話してくださいました。
今の小学生は「他者意識」を持っていないということが問題であるといわれていました。「他者意識」とは、自分と他人は違うということを認識することです。
日本は「察する文化」という一面があるため、家庭でも、学校でも、言葉で正確に説明しなくても意思の疎通ができるということでした。しかし、外国は、他文化、他民族とコミュニケーションをとることが日ごろから必要であるため、自分の考えを正確に相手に伝えることが必要で、「論理を重視する文化」となっているそうです。
グローバル化が進む中、日本人も自分の考えを論理的に相手に伝えることが、これからは必要になってきます。
自分と他人とは異なった考えを持っている存在であると認識し、自分の考えを論理に基づいて他人に正確に伝える能力をつけることが、これからの教育では必要であるということです。
非常に良い講義を拝聴いたしました。私も、論理的思考を高めるような指導を今以上に推し進めていこうと思いました。
そのほか
10年後を見据えた教育、将来何になりたいと聞くのはナンセンス
論理対策抜きで、記述練習をしてもしょうがない
英語を話せるようになるための勉強は、時間と労力の無駄
リスキーになれないのがリスキー
SNSに思うままに書くことは、街中で泣きわめいたり、裸で歩くのと同じこと
自然言語と人工言語
人間は具体に反応する
自分を殺して本を読む訓練をしないと、自分と自分の対話になり、自分と筆者の対話にはならない
記憶と計算はコンピューターの仕事
国語の勉強の仕方、「本読み、問題演習、新聞の要点まとめをしなさい。」では教えることを放棄している
情報化社会は情報が見えない社会
語彙のつけかた、例「大切」と「必要」の違い
など、面白い話がたくさん聞けて良かったです。